イギリスで安全に過ごすための情報
2023年4月1日より、23歳か23歳以上の場合は、最低賃金はUK全域で£10.42となります。
https://www.gov.uk/government/publications/minimum-wage-rates-for-2023
雇用者が上記を守らない場合は、ACAS(https://www.acas.org.uk/)かCitizen Advice(https://www.citizensadvice.org.uk/)に相談しましょう。
3月下旬までさまざまなストライキが計画・実行されています。国営放送BBCのウェブサイトではカレンダー形式でストライキの内容が見られます。(https://www.bbc.co.uk/news/business-62134314)
フラットの暖房に問題がある場合は、ロンドンであれば公的機関の以下のWebsiteに、暖房の効いている無料の場所(カウンシルが管理している建物など)とWifiの有無、開館時間等が記載されています。なお、フラットのLandlord(ランドロード/家主)が一方的に暖房をスイッチオフするのは違法です。また、住む/泊まる場所の提供と引き換えに性行為を迫るのも違法です。困難な状況にいる人を助けられる幸運な状況にあれば助けるのは当然です。困難な状況にいる人の一時的な脆弱性を利用したり、その人の心理操作をして自分の利益や欲望を満たすようなことは、人として絶対にやってはいけないことです。幸運な立場にいる特権はポジティブな方向につかう義務があります。
https://www.cityoflondon.gov.uk/services/getting-help-with-the-cost-of-living/find-a-warm-welcome-space
フラットの賃貸問題については、Citizen Advice(https://www.citizensadvice.org.uk/)、或いはシェルター(https://england.shelter.org.uk/)へ。
記録(いつ、どこで、誰が、何を言ったか/行動したか/Emailやテキストの内容/手紙のコピー、目撃者がいれば目撃者の情報)を残しておくことも大事です。
可能性は低いですが、冬場にはイギリスでは停電がときどき起こります。日本と違って、グリッドは中央管理(日本のように地域ごとに電力会社がグリッドを管理していない)なので、以下のWebsiteから、自分の住んでいる地域のNetwork Operatorを探して連絡先のメモと、停電が起こったときの備えをしておきましょう。住んでいる家屋のBraker(ブレーカー)の場所も併せて確認しておきましょう。備えがあれば、いざという時にも落ち着いて対処できます。私自身も停電時に電話したことがありますが、とても親切で、後から確認の電話もくれました。
https://powercuts.nationalgrid.co.uk/
https://www.powercut105.com/
多くのセクシャルハラスメントや性加害・被害は日本人間で起こります。
加害者は、全く知らない人やモンスターではなく、ごく普通に見える人々で、友人の友人や知り合い、会社の人であったり、社会的地位が高い、周りから「いい人」という評判が高い人も往々にして含まれていることは認識しておきましょう。また既婚者/子供がいる/家庭がうまくいっているようだということも、全く関係ありません。加害する人は加害します。
英語のAbuse(アビューズ)は日本語では「虐待」と訳されることが多いようですが、基本的には「権力の濫用/悪用」です。自分の特権を自覚することは大切です。
加害者にならないためには、自分の社会的立場・経済的強さ・仕事での職位の高さ・ネットワークの強さ(知り合いの多さや情報にアクセスできる力、この国に長くいるかどうか)・ビザの有無や種類、男女の性別で男性である・語学力の高さ・年齢の高さ等を観察し、これらの要素が大きく違う場合、対等な関係ではなく、合意は成り立たないことを、十分に理解しておく必要があります。
※合意が成り立つのは、対等な関係で、気軽にいつでもNoと言え、Noということで不利益や報復をもたらす可能性がゼロであることがお互いに明確であり、かつ、明瞭にどうしたいかの質問がなされ、それに対して明確にかつ情熱的なYesがあったときだけです。沈黙や答えがないのはNoです。いったんYesといっても、どこかの段階でNoと言われたらストップしなければなりません。また、酔っている人や意識がない人、体調が悪い人、眠っている人等、正常に判断・行動できない人に性行為をした場合はレイプであり、犯罪です※
仕事場では、男性であれば、始終持ち上げられたり、何を言っても笑顔で返され、好意をもたれていると思いたくなるかもしれませんが、そこには大きな力の差があり、仕事上のやむを得ない社交辞令だと十分に理解しましょう。
また、仕事場は誰もがプロフェッショナルに仕事をしにきている場所で、恋愛感情を持ち込む私的な場所ではありません。プロフェッショナルな場と、自分の私的な場のバウンダリーをきちんと引くことは大切であり、相手のバウンダリーを踏み越えないことも大切です。
また、知り合いの男性に「若くてかわいい女の子を飲み会に連れてきて」と言われたら断りましょう。これはハラスメントをする人々の常套句であることが多く、ハラスメントが起こる可能性が高いです。加害者の片棒を担いで、共犯者となることは絶対にやめましょう。
被害者は、100パーセント悪くありません。
悪いのは100パーセント加害者です。
下記にもありますが、被害にあったら、イギリス公的機関に相談しましょう。
男性被害者へのサポートも充実しています。
信頼できる友人に話すのもモラル・サポートとしていいのですが、日本人だと加害者側の論理を内在化していて、加害者を守るために、表ざたにしないようプレッシャーをかけてくる人も多いです。これは無視しましょう。あなたの味方になる人たちのほうが、世の中にはずっと多いのです。
イギリスでは、正義と公平さは社会の基礎であり、システムにも組み込まれています。
イギリス政府の最新の公共の場や学校、会社、オンライン上でのハラスメントへの対応について:https://enough.campaign.gov.uk/
日本語での上記についてのBlog: https://www.thegreencatalyst.com/blogs/post/20221115
イギリスで困ったときに。転ばぬ先の杖。プラス、転んだ時の対処法について。働く際に問題が起きたときの公式な相談場所やイギリス政府の公式サイトを紹介しています。イギリスを含むヨーロッパは、「人間は間違えるときもある」という前提にたち、問題が起こった際のプロセスや相談窓口は明確に示されていることが大半です。問題が起きると余裕がなくなるのは誰でも同じなので、余裕があるときに、確認しておきましょう。安全で楽しいイギリス生活を!