国際会議の通訳による英会話レッスン
国際会議の通訳による一対一の英会話レッスン
1.「話す」とは何か
日本人の学生達が、「話せるようになりたい」と言っているのをよく耳にします。 私自身も「いいな、ペラペラで」と言われます。「英語を話す事」は、語学留学生達の第一の目標であり、夢なのです。 それでは、「英語を話す」とは一体どういうことなのでしょうか。皆さんは日本にいる頃、日本人同士で「00さんは日本語が上手」とか「私は日本語はあまり話すことができない。。。」という会話をしたことがありますか?元々無口な人もいますし、おしゃべりな人もいます。「00さんは英語を話す事ができる」という言い方はどうも奇妙に思われます。 私は、「話す」という事は「コミュニケーションができる」ということに大きく繋がると思います。「コミュニケーション可能」なことは「話す事ができる」ことの鍵ではないでしょうか。このコミュニケーションは、幼い子供でも上手な子は上手いのです。
当時八歳だった娘を連れて日本へ一時帰国したときのことです。近所に住むミワちゃんという当時四歳のおしゃまなお嬢ちゃんが娘に会いにきてくれました。現在娘はバイリンガルですが当時、娘は日本語はカタコトしか話せませんでした。しかしミワちゃんはそんな娘に構わず日本語で話しかけてきます。最初のうちこそ困ったような顔をしていた娘ですが、次第に二人は仲良くなり身振り手振りで意志を伝え合うようになりましょた。二人から笑い声が聞こえるようになるのに時間はかかりませんでした。
ある日のこと、娘のしていた指輪をとても気に入ったミワちゃんは、「その指輪ちょっとかして。その指輪を私にかして」と娘の指輪を指し何度も懇願します。でも指輪は私の母からもらった大切な指輪でしたから、娘も困って「No, No ダメ」と手を振り続けます。「No,No, da-me (ダメ)」。この台詞が言えるところが子供の素晴らしさです。子供は、自分の言いたい事は何でもいいます。意志の疎通のためには必死です。もちろんその時に自分の言葉がどうなっているか、発音が変かしらなどの心配はしません。短い日本滞在でしたが、こんなコミュニケーションを重ねるうちに娘はどんどん日本語をおぼえていき、ミワちゃんも英語をドンドン覚えていきました。
皆さんは英語を話す時に、よけいな事を考えていませんか?余計なこととは
1、間違えたらどうしよう
2、私の英語は伝わるかしら
3、きちんとした文章ではなしているかしら
などです。余計な事を考えるのは今日からやめましょう。そんなままではいつまでたっても話せないままです。娘の「No,No, ダメ」のような。顔の表情も大切です(電話では無理ですが)。ジェスチャーはコミュニケーションを取る大事な手段です。
2.英語を話す事ができるようになるコツ
日本人留学生のために作成したリーフレットがあります。留学生の中にはホストファミリーと会話し、学校にさえ通っていれば英語は上手くなると甘く考えている方がいます。私もかつてその中の一人でした。ところが実際生活していると、一人一人の英語の使い方の違い、アクセントの多様さに驚かされ、すっかり自信を失ってしまいました。 でもコツさえつかめば英語は話せるようになるものです。では、そのコツとは何でしょうか。韻律も大事ですが話すことです。つまり「多くの英国人と話すこと」です。店の店員、一般社会人、芸術家etc...。初心者に重要なのはゲスゲームデス。ゲス ( Guess )とは推測すること、察すること、カンを働かせること。 相手の言う事を一言一言全て解るようになってから話し出すのでは、何年もかかってしまいます。私たちの一生が千年でしたらそんな方法も可能でしょうが、私たちにそこまでの余裕はありまません。しかも留学期間(語学にかける時間)は平均六ヶ月から一年間。ゲスゲームが最適です。
Guess ゲームのポイントは相手の話している単語をピックアップして、こちらで勝手に相手の言っていることをまとめることです。それに対する返事はまたいいかげんな英語で構いません。しかし必ず一生懸命言って下さい Guess ゲームで話しているからといって、小声で言ってはいけません。間違えているかなっ、と思っても大声で堂々と言います。大声でいえば、相手も皆さんの間違えを指摘できます。いい意味で恥を知らない子供心に戻り純粋に学ぶことです。そもそも「間違っているかも」と不安がること自体が不自然なことなのです。私達にとって英語は母国語ではありません。間違って当然なのです。指摘される事を恐れず、ドンドン話すことです。下手な歌手でも大声で唄えば上手く聞こえるものです。英語は大声で話しましょう。
かつてその重要性に気がついた私は、それ以降、英国人と話す時、相手のわかる単語のみを聴き取り、途中解らない言い回し、単語,助詞などがあっても無視していました。解るところのみピックアップして Guess ゲームをし、相手に返事をしたものです。このようにした私が行動した事で、多くの英国人と会話する機会に恵まれましたし、間違った英語も直して頂きました。
最近読んだ本の中で大変印象に残る台詞があります。ぐうたらに生活している自分の娘さんに話しかける父親のものです。「(略)寮長だったオースケリーが毎晩のように部屋をノックして“あまり根をつめては体にさわりますよ”と心配してくれた。それでもやはりパパは勉強を続けたかったんだな。大学に通い続けるためにそうして遅くまで仕事をして、それが終わってから、やっと自分の勉強をした。だから、毎日の一分一秒が貴重でならなかった。あの頃の僕は、例え一秒たりとも時間を無駄にしてなかった。いいか。時間というものは流されるのではなく、迎え討つものなんだ」 戦後に生まれた私達は食に欠くことなく、なまぬるい環境の中で育ちました。
また私達に必要なのは「焦り」です。話せない!と愚痴を言う暇があったら単語の一つでも覚えましょう。一分一秒を貴重に、時間に流されず迎え討つ。必ず充実した留学生活が得られる筈です。
通訳 半日(4時間)450ポンド、フルデェイ(8時間半)900ポンド (海外出張可能)
現地にお住いの方々へ一対一の英会話レッスンを提供しております
2時間半 85ポンド(英語学校の1日レッスンに相当)
evergreensiren@hotmail.co.uk (メールは2日以内にお返事します。万一返事がない場合はお電話ください)
鈴木(レイン)由里。