最近のビザについて
Skilled Worker ビザは、今年4月4日に、サラリーの条件が、年収£26,700 から、£38,700 に上がりました。その結果、実質、ビザの申請は、ほとんどなくなりました。
年収の条件がとてつもなく上がった理由は、仕事のビザを申請する移民が増えており、それによって、イギリス国民の仕事の機会が無くなっていっているので、イギリス国籍の労働者を守るため、ということでした。
Skilled Worker ビザは、イギリスがEUを離脱したあと、イギリスでの、ヨーロッパ国籍の人々の雇用に変化が現れました。不安を感じた一部のヨーロッパ国籍の人たちは、イギリスを去っていきました。
そのため、ホームオフィスは、労働人員の確保のためもあって、ヨーロッパ以外の国の労働者にも雇用の機会を与えようと、労働ビザの条件を、かなり緩和しました。それもあって、今まで、2年間のYoung Mobility Scheme ビザ(YMSビザ)で滞在していた若い日本人の中から、2年間のビザの有効期間の間に、Skilled Worker ビザに切り替えて就労し続ける人も、増えてきました。そんな方たちのお世話を、私も、何人か、させていただきました。そのころは、日本からの申請ももちろん可能で、若い有能な方たちが、何人もイギリスで働くために、海を渡って来ています。
4月以降は、それらが出来なくなりました。
Skilled Worker ビザは、継続して存在していますが、年収£38,700 の条件のため、ハードルが高くて、
簡単に雇用できなくなっているのが現状です。
最近のビザについて、と共に、私の呻吟を感じ取っていただければ、幸甚でございます。
矢島忠彦
Solicitor of England & Wales
mail:tadahiko@yajimalegaloffice.com